今回はヒップホップを感じる入門編には持ってこいの、せっぷくレコードスタッフ的なおすすめ映画を10作品ご紹介します!
ヒップホップに関連していてカルチャーが楽しく学べるような鉄板のムービーを選ばせていただきました。
同時に映画とは切っても切り離せないサウンドトラックもご紹介しつつ、その中からおすすめの1曲もご紹介します!
それではまず10位からいってみましょう!
Contents
10, Paid in Full(不倫の報酬)
2002年に公開されたCharles Stone III(チャールズ・ストーン三世)監督の日本未公開映画。
伝説的ラップデュオEric B. & Rakim(エリック・ビー アンド ラキム)の名曲「Paid In Full」のタイトルがそのまま映画のタイトルとなって、その曲のリリックの内容に近づけて映画にしたといわれる作品。
ハーレムに実在した3人の悪名高い麻薬密売人の物語。実話を基に、ドラッグで荒稼ぎする世界にハマっていく主人公の姿が、過去を振り返る本人の視点で描かれる。
サントラはロッカフェラレコードの最高責任者デーモン・ダッシュやジェイZがプロデュースを担当した。2枚組みで豪華な内容の作品なのでこちらも良い。
2004年公開のヒット映画「ドラムライン
サントラからのおすすめ曲
Eric B. & Rakim – Paid In Full
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Paid in Full
9, How High(ビー・バッド・ボーイズ)
2001年にアメリカで製作されたコメディ映画で、Bob Dylan(ボブ・ディラン)を父に持つJesse Dylan(ジェシー・ディラン)の監督作品。
ヒップホップアーティストでWU-TANG CLAN(ウータン・クラン)メンバーのMethod Man(メソッドマン)とRedman(レッドマン)が主演で参加している。
2002年には雑誌「High Times(ハイ・タイムズ)」が主催するStony Awards(ストニー・アワード)のBest Stoner Movie(ベスト・ストナー・ムービー)を受賞している。
サントラにはMethod Man,Redmanはもちろん、DMX、Ludacris、Mary J. Blige等豪華アーティストも参加して聴きごたえがある。
サントラからのおすすめ曲
DMX – Party Up (Up In Here)
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How High
8, Friday(フライデー)
1995年公開F.Gary Gray(F・ゲイリー・グレイ)監督のICE CUBE(アイス・キューブ)主演の映画。
主人公のクレイグを演じるアイス・キューブ自身が少年期を過ごしたサウス・セントラルでの日々を、コミカルに描いた青春映画。
監督のF.Gary Gray(F・ゲイリー・グレイ)は2005年公開のBe Cool(ビー・クール)や、今年公開のワイルド・スピード ICE BREAKなどでも監督を務める有名監督です。
サントラでもアイス・キューブがコーディネートを担当しているのでこちらもセンス抜群で楽しめます!
サントラからのおすすめ曲
Ice Cube – Friday
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Friday – Soundtrack
7, ノトーリアス・B.I.G.”Notorious”
2009年公開のGeorge Tillman, Jr.(ジョージ・ティルマン・ジュニア)監督作品。
人気ラッパーであり、ヒップホップ界の頂点に上りつめながらも、ロサンゼルスで謎の銃撃によって24年間の短い生涯を終えたノトーリアス・B.I.G.の伝記的な映画。
出演のキャストも見事にハマっていて、90年代ニューヨーク・ブルックリンの裏社会をリアルに描写している。
監督George Tillman, Jr.の代表作には1997年公開の「ソウル・フード
サントラには当時ビギーの伝説的デモ・テープ音源が二曲収録され話題となった。
サントラからのおすすめ曲
Notorious B.I.G. ft. Lil’ Kim & Puff Daddy – Notorious B.I.G.
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ノトーリアス~甦るビギー伝説
6, Straight Outta Compton(ストレイト・アウタ・コンプトン)
2015年公開のアメリカ映画で監督はF.Gary Gray(F・ゲイリー・グレイ)。
伝説的ヒップホップ・グループである、N.W.A.の結成から脱退、再結成までを描いた伝記的ヒップホップ映画。映画の中でICE CUBE(アイス・キューブ)を演じたO’Shea Jackson Jr.(オシェア・ジャクソン・ジュニア)はアイス・キューブの実の息子だと言う事にびっくりでした。
アメリカで社会現象になり、音楽伝記映画として過去最高のヒットを記録した作品です。まだ公開後数年で、日本国内でもかなり話題となり人気のあった映画なので記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
監督はF.Gary Gray(F・ゲイリー・グレイ)で9位でもご紹介した「Friday(フライデー)」も同監督の作品です。本年公開予定のWILD SPEED(ワイルドスピード)の新作もとても楽しみです。
サントラからのおすすめ曲
NWA – Fuck Tha Police
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ストレイト・アウタ・コンプトン(オリジナル・サウンドトラック)
5, Juice(ジュース)
1992年に公開された映画「Juice(ジュース)」。Ernest R. Dickerson(アーネスト・R・ディッカーソン)の監督作品。
人気ラッパー2PACが出演しており、内容的としては80年代後半から90年代のアメリカでの人種差別に対する怒りや、社会に対するやり場のない怒りや、苛立ち・・・など黒人問題を描いている。スリリングな展開に見ていて、ハラハラドキドキする。
2001年公開の「Bones(ボーンズ)」や2004年公開の「Never Die Alone(ネバー・ダイ・アローン
さらにはあの大人気アメリカドラマ「The Walking Dead(ウォーキング・デッド)」シーズン1,シーズン2でも監督を務め、今では有名監督となった。
サントラからのおすすめ曲
Eric B. & Rakim – Juice
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Juice: Original Motion Picture Soundtrack
4, BEAT STREET(ビート・ストリート)
1984年に製作されたアメリカ映画。Stan Lathan(スタン・レイサン)監督作品。
ニューヨーク、ブロンクスを舞台に、ラモの生涯とその仲間たちの友情を描いた感動の映画作品。1980年代の荒廃していたニューヨーク、ブルックリンやクイーンズなどの様子と、その中でのHIP-HOP文化やヒューマンドラマをリアルに表現している。
Grandmaster Melle Mel(グランドマスターメリーメル)、Afrika Bambaataa(アフリカバンバータ)、Doug E. Fresh(ダグ・E・フレッシュ)、ROCK STEADY CREW(ロック・ステディー・クルー)、NYC Breakers(ニューヨークシティブレイカーズ)など今では超有名ラッパー&ダンサーが総出演する豪華キャスト。
ヒップホップの四大要素と言われるブレイクダンス、DJ、ターンテーブル、グラフィティ等、黎明期の映像を多く収めている。
サントラからのおすすめ曲
Arthur Baker-Breaker’s Revenge
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BEAT STREET [12 inch Analog]
3, 8 Mile(エイトマイル)
2002年に公開されたデトロイトを舞台にした、人気ラッパーEminem(エミネム)の半自伝的な映画。監督はCurtis Hanson(カーティス・ハンソン)。
様々な話題で大注目されていたラッパーEMINEMの、当時は現在よりも黒人中心のラップの世界で白人ながらに成り上がって行くストーリー。実話の要素も入っていると言われています。MCバトルの様子などリアルに描かれており、ヒップホップ好きなら見ていてわくわくしてしまうそんな映画です。
Curtis Hanson(カーティス・ハンソン)監督の代表作としては、1997年公開の「L.A. Confidential(L.A.コンフィデンシャル
サントラからのおすすめ曲
Eminem – Lose Yourself
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8マイル~ミュージック・フロム・アンド・インスパイアード・バイ・ザ・モーション・ピクチャー
2, Krush Groove(クラッシュ・グルーブ)
1985年に公開されたアメリカのクラシックなヒップホップミュージカル映画。
監督はMichael Schultz(マイケル・シュルツ)。
Def Jam Records(デフ・ジャム・レコード)というヒップホップ界隈では有名なレコードレーベルの初期にそのレーベルを立ち上げるまでの実話に基づいたストーリー。
Run-DMC(ラン・ディーエムシー)にFat Boys(ファット・ボーイズ)、Kurtis Blow(カーティス・ブロウ)に、LL Cool J(映画の中ではLL Kool Jのクレジット)、Beastie Boys(ビスティー・ボーイズ)等も出演する豪華キャスト陣です。
初期のデフジャムの様子が描かれていることでも興味が湧いてきますが、このキャスト陣を確認しただけでも見る価値あり!
監督のMichael Schultz(マイケル・シュルツ)は1975年公開の「Cooley High(クーリー・ハイ)」や1976年公開の「Car Wash(カー・ウォッシュ
サントラからのおすすめ曲
RUN-DMC – King Of Rock
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Ost: Krush Groove
1, Wild Style(ワイルドスタイル)
1982年に製作され、1983年に公開されたアメリカのヒップホップ映画。
監督・脚本・製作はCharlie Ahearn(チャーリー・エーハーン)&John Ahearn(ジョン・エーハン)の双子の映画監督が務めた。
クラシックなヒップホップ映画で80年代のニューヨーク・ブロンクス地区が舞台である
ドキュメンタリーではなく、普通のストーリではなく
むしろ、その時代の全体的なヒップホップカルチャーをショーケースしている。
ブレイククダンスの伝説的団体のRock Steady Crew (ロック・ステディー・クルー)とヒップホップパイオニアのGrandmaster Flash(グランドマスター・フラッシュ)が出演している。
まだ「ヒップホップ」というカルチャーの存在が世に知られる前のニューヨーク。
そのごく一部で盛り上がっていたブレイクダンスやグラフィティ、DJによるスクラッチなどを「ヒップホップ」という一つの括りで世界に定義したのは、この映画Wild Style(ワイルドスタイル)の最大の功績と言われている。
これを見てないヒップホップアーティストはいない、とまで言われるHIPHOP文化の基礎的な映画。必見!!
サントラからのおすすめ曲
Grandmaster Caz – South Bronx Subway Rap
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Wild Style [Analog]
2015年の7月には「ワイルド・スタイル HDニューマスター 30周年記念スペシャル・エディション」のDVDがリリースされている。
http://www.uplink.co.jp/wildstyle/
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【Amazon.co.jp限定】ワイルド・スタイル HDニューマスター 30周年記念スペシャル・エディション(ポストカード付) [DVD]
いかがでしたでしょうか。
「一度は見ておきたい鉄板HIPHOP映画ベスト10」と題して、せっぷくレコード的おすすめ10作品ご紹介させていただきました。
筆者もHIPHOPに触れた当時にたくさん映画を見てわくわくしていた事を思い出しました。そしてHIPHOP映画にサウンドトラックは切っても切り離せない存在と考えていますので、同時にご紹介させていただきました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
それではまた次回!
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