“FREESTYLE DUNGEON/フリースタイル・ダンジョン”(毎週水曜/火曜深夜 放送 1:26 – 1:56)は、Zeebraがオーガナイズする、MCバトル。2016年5月18日、ORIGINAL SOUNDTRACK CDが発売された。普通に紹介しても何なので、オーガナイザーZeebraのリリックなんかを交えつつ・・・
Contents
『THE RHYME ANIMAL』 by Zeebra
『THE RHYME ANIMAL』は、Zeebraの1st アルバム。Zeebraの初のソロアルバムで1998年6月17日リリース。現在が2016年だから、18年前。
無数にある日本語ラップの中でも個人的に印象に残っているのが、7曲目に収録されている『東京の中央』の3rd バース。
『東京の中央』3rd バース
日本中至る所に居るB
ライブの動員がその印
南沖縄 北は北海道
同じ志 同じ態度
だがまだ物足りない
この音が日本占める割合
テレビじゃ出てても深夜枠
それじゃせっかくの俺の韻が泣く
出たくない物は何ひとつ出ず
何も加えず何も薄めず
内容手法全てこのまんまで
所かまわず朝から晩まで
どんな固定観念ももうじき
塗り替えてやるぜ古い公式
攻め込む上の領域
ぶっ壊す今までの常識
2016年の今でも時代に左右されてないバース(1998年から進化してないという意味ではない。実際ヒップホップは進化しまくってる訳で..)
Zeebraって人が常にこう言った思考で挑戦しているからじゃないだろうか?
筆者は『東京の中央』の3edバースを聞いて、Zeebraを好きになった。
ラップができない筆者が言うのはおかしい話だが、めちゃめちゃ上手いって思った。
当時1998年のラップのイメージなんて話の筋を通す前に韻を踏む方向へ集中していてラップって何かな・・・って印象だったから、こんな風に言いたい事スラスラ言いつつ韻を踏んでるってすげえ・・・ラップって面白いって思ったのがこの3rd バースを聞いてから…
それからBUDDHA BRANDやSHAKKAZOMBIEのCDの歌詞カードでリリックの意味チェックしたり、RHYMESTERは勿論、挙げればきりがないほど日本語ラップにハマっていった。
『ONCE AGAIN Rmix』 RHYMESTER feat. DABO, TWIGY, Zeebra
『ONCE AGAIN』は、2007年3月31日 初の日本武道館ライブで一時活動休止した RHYMESTERの活動再開、復帰第一弾のシングル。約3年7ヶ月ぶりの、2009年10月14日リリース。
RHYMESTERの楽曲という事はもちろん、現場に復帰する意思と日本語ラップのシーンに込められた彼らの言葉、リリックの内容にファンは歓喜、涙した。
翌年 2010年2月3日にリリースした、RHYMESTER メジャーデビューから5枚目となるアルバム 『マニフェスト』の初回版ボーナストラックに収録されたのが、DABO、TWIGYそしてZeebraをフューチャーしたスペシャルリミックスバージョン。
2010年2月12日にリリースされた『ONCE AGAIN』のアナログ盤の『ONCE AGAIN EP』にも収録されている。アナログ盤には、 INSTRUMENTALも収録。
この『ONCE AGAIN Rmix』がリリースされた波動は大きく、全国のインディーズで活動するアーティストからメジャーのアーティストに及び、それぞれが、オリジナルの『ONCE AGAIN Rmix』インターネット等を通じて発表。
ヒップホップムーブメント再燃を巻き起こした歴史的楽曲となった。
『ONCE AGAIN Rmix』Zeebraのバース
しかめっ面でフード被って
固く閉ざされた扉蹴破ってから何年?
ヒップホップ元年の名場面
未だ燦然と輝くあのSunday
マジSo beautiful golden age
城南ハスラー でまかせ 証言 Days
It was a good day, hood day
忘れられねえ
今もぶってえ絆感じ
Runnin’this rap game
We’re the rap history,
we’re the kings
だがキングにはキングの任務がある
常にヴィジョンをクリア 次の風を読む
そしてボムまた仕込むInside my dome
ニューリーダー達と取る連携プレイ
新たな線描き出す点と点
今か今かと待ち侘びた奴
東の空見上げな 光が射す
時代を築いてきたKINGの、今までとこれからが語られている。
個人的に、『東京の中央』そして『ONCE AGAIN Remix』のZeebraのバースは、『フリースタイル・ダンジョン』にぴったりハマる気がする。
もっともっと、ヒップホップそして日本語ラップの楽しさを世の中へ・・・
※ただ、ヒップホップの楽しみ方って実は深くて、アーティストの人と成りや今までの歩み、バッググラウンドや曲、サンプリングネタ等、様々な要素がそのまま作品に反映されてたりするから..知ってる人ほど面白い。ただR-指定のラップかっこいいって話でもOKなんだけど、それ以上に”何故そーいうリリックになったのか?” “〜だから、そーいうアンサーになってる”とか色々ある訳で・・・これを伝えるのは、中々難しい..
フリースタイル・ダンジョン ORIGINAL SOUNDTRACK
2016年 テレビじゃ今でも深夜枠だけど、HDやAbema TVのおかげで関係なくなってる時間軸。
だから内容手法全てこのまんまで所かまわず朝から晩まで楽しめる時代なんです。
日本語でラップ!? そんなのできる訳ないって言われながらも認めさせるために躍進した、今じゃKINGなZeebraがオーガナイズするMCバトル『フリースタイル・ダンジョン』
ニューリーダー達と連携し、ヴィジョンをクリア 次の風を読んで、仕掛けた新たな爆弾が爆発した結果。
Still runnin’this rap game でいて Runnin’this rap game for ever…
フリースタイル・ダンジョン ORIGINAL SOUNDTRACK 2016年5月18日リリース。
トラックリスト
- 2WIN(T-PABLOW&YZERR) / IN MY BLOOD
- ACE / 朧月~三つ巴~ feat. R-指定, 輪入道
- Creepy Nuts (R-指定 & DJ松永) / 刹那
- KEN THE 390 / Make Some Noise feat. ZORN, NORIKIYO
- SKY-HI / ENTER THE DUNGEON
- UZI / 韻 feat. K DUB SHINE
- Zeebra / Bring It Back
- 韻踏合組合 / 一網打尽
- 漢 a.k.a. GAMI / my money long
- キングギドラ / フリースタイルダンジョン
- ロロロ/ ヒップホップの経年変化
- サイプレス上野とロベルト吉野 / RUN AND GUN feat. LEON a.k.a. 獅子, DOLLARBILL
- 晋平太 / CHECK YOUR MIC
- 般若 / はいしんだ feat. SAMI-T from Mighty Crown
- 焚巻, CHICO CARLITO, 掌幻 /
こんな共演あり!? 中身は、自分で確かめるべき!!
参考