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偉大なラッパーThe Notorious B.I.G.(ビギー)の名曲ベスト20

 

本日2017年3月9日は偉大なラッパーThe Notorious B.I.G.(ノトーリアス・B.I.G. 愛称はビギー)の命日1997年3月9日からちょうど20年になる。
まずはRest In Peaceと言いたい。

90年代にラッパーとしてNYのヒップホップコミュニティでは既に大人気で世界的にも将来を大いに期待されながらロサンゼルスの街で銃撃され、24歳という若さでこの世を去った。
20周忌のこの日にThe Notorious B.I.G.(ビギー)のこれまでにリリースされた音源の中から客演(フィーチャリング)も含めて、せっぷくレコーズ的にベストソング20曲を選ばせていただきます。

 

 

The Notorious B.I.G.(ビギー)

1972年5月21日ニューヨークブルックリン区生まれのラッパー。
1997年3月9日没。身長190cm、体重136kgという巨漢で、愛称はBiggie Smalls(ビギー・スモールズ)。
2歳の時に父親は蒸発し、その後は母親に女手一つで育てられたという複雑な家庭環境にあった。薬物や犯罪が多い地域に育ち、自身も薬物の売人として働いていたこともあるという。そんな中ヒップホップドリームを夢見てラップのスキルを磨いていった。
ラッパーとしてはデモテープが、ビッグ・ダディ・ケインのDJの目に留まり活動の舞台を得ると、ヒップホップ雑誌『The Source』の新人紹介コーナーで取り上げられるなど話題を呼んでいた。そこでショーン・コムズ(パフ・ダディ)に見出され、アップタウン・レコードと契約する。
ビギーのデビューアルバム「Ready To Die」は爆発的にヒットして一躍東海岸ヒップホップの中心的人物となっていた。

ヒップホップの東西抗争

当時のヒップホップ界は、東海岸のヒップホップを代表するBad Boy Entertaiment(バッドボーイエンターテイメント)と、西海岸のヒップホップを代表するDeath Row Record(デスロウレコード)が対立状態にあり、ギャングやマフィア等を巻き込んだ東西抗争の真っただ中だった。
そこでビギーは「Who Shot Ya」の楽曲や2PACの「Hit Em Up」の楽曲などをきっかけに2pacとのBeef合戦を繰り広げ、東西両レーベルの対立をさらに加速させていった。
1996年9月7日に2pacはラスベガスで数回撃たれ、同年9月13日に息を引き取った。
そしてそれから約半年後の1997月3月9日にロサンゼルスで行われた音楽授賞式「Soul Train Music Awards(ソウル・トレイン・ミュージック・アワード)」のアフターパーティーの帰り道にビギーは銃撃された。
どちらの銃撃犯人も未だに捕まっておらず、事件は未解決のままです。

 

せっぷくレコーズ的ベストソング20曲

そんなノトーリアス B.I.G.ですが、本当にヒップホップの楽曲として数々の名曲を残しているので20曲でも足りないくらいですが、せっぷくマスター的チョイスで20曲いってみましょう!

 

1, The Notorious B.I.G. ft.Total – Juicy

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動画引用元 :Youtube channel「The Notorious B.I.G.

1994年にBad Boyレーベルからリリース。
プロデューサーはTrackmasters(トラックマスターズ)、Pete Rock(ピート・ロック)とSean “Puffy” Combs(ショーン”パフィー”コムズ[パフ・ダディ])が担当。
ビギーの出世作と言っても過言ではない人気曲。元ネタはMtumeのJuicy Fruitという曲。まんま使いでキャッチーでとても聴きやすいトラックにビギーの力強いラップが絡む名曲。

収録アルバム「Ready To Die」

 

2, The Notorious B.I.G. ft.Puff Daddy – Who Shot Ya?

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動画引用元 :Youtube channel「The Notorious B.I.G.

1994年にBad Boyレーベルからリリース。
曲のタイトルが「Who Shot Ya?」(誰がおまえを撃った?)の意味となり、以前に銃撃事件に巻き込まれていた2Pacサイドはその事件の黒幕がBad Boy関係者じゃないか?と思いこんだと噂される1曲。今となっては真相は闇の中ですが、HIPHOP史に残る曲であることは間違いない。

収録アルバム「Ready To Die」

 

3, The Notorious B.I.G. – Big Poppa

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動画引用元 :Youtube channel「The Notorious B.I.G.

1993年にBad Boyレーベルからリリース。
元ネタは超大ネタIsley Brothers(アイズレー・ブラザーズ)のBetween The Sheets!
R&Bなんかのサンプリングでもよく使われていて、メロウでとにかく聴きやすい。
ゴリゴリHIPHOPが苦手な方もこの曲は聴けるはず。

収録アルバム「Ready To Die」

 

4, The Notorious B.I.G. – Hypnotize

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動画引用元 :Youtube channel「The Notorious B.I.G.

1997年にBad Boyレーベルからリリース。
フック部分はTotal(トータル)のPamela Long(パメラ・ロング)が歌っています。
元ネタは1979年にヒットしたHerb Alpertのriseという曲です。

収録アルバム「Life After Death」

 

5, Jay-Z ft.The Notorious B.I.G. – Brooklyn’s Finest

Brooklyn’s Finest (feat. The Notorious B.I.G.)
カテゴリ: ヒップホップ/ラップ

1996年にRoc-A-Fellaレーベルからリリース。
Jay-Z名義の曲だがブルックリン出身のJay-Z&ビギーというスーパーな組み合わせだけでも聴く価値あり。2人のマイクリレーに感動。ピアノのワンループがさわやかでクセになる。プロデュースはDJ Clark Kent。

収録アルバム「Reasonable Doubt」

 

6, The Notorious B.I.G. – Warning

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動画引用元 :Youtube channel「The Notorious B.I.G.

1994年にBad Boyレーベルからリリース。
音数が少なく展開もそれほど多くないトラックだが、だからこそビギーのラップがとても映える。英語を完全に聴き取れませんがラップを完全に聴きとりたいと、そう思う1曲。プロデュースはEasy Mo Beeが担当。

収録アルバム「Ready To Die」

 

7, The Notorious B.I.G. ft.Faith Evans & Mary J. Blige – One More Chance

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動画引用元 :Youtube channel「The Notorious B.I.G.

1994年にBad Boyレーベルからリリース。
こちらも80’sの大ネタDebargeの「Stay With Me」をサンプリングした心地よい1曲。
ASHANTI, BIG Lなんかもこのネタ使ってました。ラップだけどR&Bのようにメローで聴きやすさMAXなトラック。

収録アルバム「Ready To Die」

 

8, Craig Mack ft.The Notorious B.I.G., Rampage, LL Cool J & Busta Rhymes – Flava In Ya Ear(Remix)

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動画引用元 :Youtube channel「Bad Boy Entertainment

1996年にBad Boyレーベルからリリース。
Craig Mack(クレイグ・マック)名義でビギーの他にもLLクールJやランページ、若き日のバスタライムスをフィーチャーしたリミックス。
これぞ90’sヒップホップとも言うべきシンプルなトラックに5人の秀逸なマイクリレーが繰り広げられる。

収録アルバム
※アルバムには収録されていないがシングルが発売されている。
「Flava in Ya Ear(Remix)」

 

9, The Notorious B.I.G. – Unbelievable

Unbelievable
カテゴリ: ヒップホップ/ラップ

1994年にBad Boyレーベルからリリースされ、DJ Premier(DJプレミア)がプロディースを担当。ぶっといしっかりしたビートに時々入ってくるスクラッチが気持ち良い。

収録アルバム「Ready To Die」

 

10, The Notorious B.I.G. – Gimme The Loot

Gimme the Loot
カテゴリ: ヒップホップ/ラップ

1993年にBad Boyレーベルからリリース。
少しダークでトラックにフックではタイトルにもなっている「Gimme The Loot」を連呼。これ日本語だとなんと「金をくれよ!」なんて意味になる。なんともすごいリリック!
プロデュースはEasy Mo Bee。

収録アルバム「Ready To Die」

 

11, Junior M.A.F.I.A ft.The Notorious B.I.G. – Gettin’ Money(The Get Money Remix)

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動画引用元 :Youtube channel「Ben Bucca

1996年にBig Beatレーベルからリリース。
通常のGet Moneyとリミックスがあるが今回はリミックスの方。
Dennis Edwardsの「Don’t Look Any Further」という曲をサンプリングしていて、ほぼそのまんま使い。元ネタの歌も良いがビギーのラップもはまる。
Eric B. & Rakimの名曲「Paid in Full」や2Pacの「Hit ‘Em Up」も同じサンプリングソース。

収録アルバム
※RIMIXバージョンではないがベスト盤に通常の「Get money」が収録されている。
「Greatest Hits」

 

12, The Notorious B.I.G. – Kick In The Door

Kick In the Door
カテゴリ: サウンドトラック

1997年にBad Boyレーベルからリリース。プロデュースはDJプレミアが担当。
なんともプレミアっぽいハネたビートに往年の名曲Screamin’ Jay Hawkins(スクリーミン・ジェイ・ホーキンス)の「I Put a Spell on You」をサンプリング。男らしいさ全快のかっこいいトラック。

収録アルバム「Life After Death」

 

13, The Notorious B.I.G. – Just Playing(Dreams)

Just Playing (Dreams)
カテゴリ: ヒップホップ/ラップ

1993年にBad Boyレーベルからリリース。
オールドスクールを感じるドラムにファンクの帝王James Brown(ジェームス・ブラウン)「Blues and Pants」を上ネタに使った1曲。プロデュースはRashad Smith(ラッシャッド・スミス)。

収録アルバム「Ready To Die」

 

14, Biggie Smalls – Party and Bullshit

Party and Bullshit
カテゴリ: ヒップホップ/ラップ

ビギーのデビューシングルがこの曲「Party And Bullshit」。ヒップホップ・アーティストが多数出演した映画「Who’s The Man」のサウンドトラックに収録された1曲。プロデュースはEasy Mo Beeが担当。

収録アルバム「Who’s The Man soundtrack」

 

15, The Notorious B.I.G. – Ten Crack Commandments

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動画引用元 :Youtube channel「Biggie Smalls

1997年にBad Boyレーベルからリリース。プロデュースはプリモ先生(DJ Premier)。
ジャズピアニストLes McCann(レス・マッキャン)の「Vallarta」をサンプリングしたなんとも独特な上ネタに1,2,3,4,5…!が見事にハマる1曲。あのワンループが頭の中で延々とループする!

収録アルバム「Life After Death」

 

16, Mary J. Blige ft.Biggie Smalls – Real Love(Remix)

Real Love (Remix)
カテゴリ: R&B/ソウル

1992年にUptownレーベルからリリース。
Mary J. Blige(メアリー・J. ブライジ)名義の曲で、彼女のデビューアルバム「What’s the 411」からのセカンドシングル。デビュー前のビギーが客演でラッパーとしての初仕事。Betty Wright(ベティ・ライト)の「Clean Up Woman」をサンプリングした1曲。
こちらは日本でも小沢健二「ラブリー」やDragon Ash「I LOVE HIP HOP」のイントロなどでも使われているので、どこかで聴いたことある方も多いはず。

収録アルバム「What’s the 411」

 

17, 112 ft.Ma$e & The Notorious B.I.G. – Only You

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動画引用元 :Youtube channel「Bad Boy Entertainment

1996年にBad Boyレーベルからリリース。
112名義の1曲。ベースラインはVaughan Mason & Crewの「Bounce, Rock, Skate, Roll」をサンプリングしたナイスR&B。フィーチャリングにビギーとメイスが参加して渋いラップを展開している。

収録アルバム「112」

 

18, The Notorious B.I.G. ft.Puff Daddy, Ma$e & Kelly Price – Mo Money Mo Problems

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動画引用元 :Youtube channel「The Notorious B.I.G.

1997年にBad Boyレーベルからリリース。
メイスとパフ・ダディをフィーチャリングに迎えて、Diana Rossの名曲「I’m Coming Out」を大胆にサンプリングしたパーティーチューンだが、キャッチーで聴きやすい。

収録アルバム「Life After Death」

 

19, The Notorious B.I.G. ft.112 – Sky’s The Limit

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動画引用元 :Youtube channel「The Notorious B.I.G.

1997年にBad Boyレーベルからリリース。
メローでどこか落ち着くトラックにビギーのラップが絶妙にマッチする。Bobby Caldwell(ボビー・コールドウェル)のMy Flameをサンプリング。フィーチャリングに112を迎えてさらにメローさが引き立つ。プロデュースはDJ Clark Kent(クラーク・ケント)。

収録アルバム「Life After Death」

 

20, Junior M.A.F.I.A ft.The Notorious B.I.G. – Player’s Anthem

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動画引用元 :Youtube channel「OldSchoolHipHopHD

1995年にBig Beatレーベルからリリース。Junior M.A.F.I.A.のファーストシングルでビギーがフィーチャリングで参加。LIL’ KIMも在籍していたグループ。プロデュースはDJ Clark Kent(クラーク・ケント)。

収録アルバム「Conspiracy」

 

偉大なラッパーThe Notorious B.I.G.(ビギー)の客演も含めてベストソング20曲ご紹介させていただきました。
それぞれ、自分なら私ならこの曲は外せない…などなどご意見は様々あるかと思いますが、せっぷくレコーズマスター的20曲を選択しました。

最後に+1曲、追悼曲としてリリースされたこの曲を…

 

R.I.P

 

Puff Daddy ft.Faith Evans, 112 – I’ll Be Missing You

動画引用元 :Youtube channel「Bad Boy Entertainment

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた次回!

 

参考商品

ノトーリアス・B.I.G.(特別編) [DVD]

The Notorious B.I.G. – Greatest Hits

DUETS:THE FINAL CHAPTER

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